健幸のたね
第1回「年々若返る傾向、高齢者の身体機能や知的能力」
今回から 「健幸のたね」と題し、近畿労働金庫 健康管理センターより健康情報をお届けします。
退職後の皆さんが、退職後ライフを満喫していくための一助となればと思っています。
掲載は不定期になるかと思いますが 宜しくお願いします。
近畿労働金庫 退職者会 大阪支部のホームページを覗いてみるとハイキングにマラソン、旅行にとアクティブに体を動かし、また絵画や書道などの趣味を持ち、若々しく、かつ積極的に退職後人生を楽しまれていることが伝わってきます。
自分たちの先を歩む退職者会の皆さんが、イキイキとされている姿は、後に続く職員の励みにもなります。
さてさて、いきなりですが、子供から大人まで大人気のアニメ、サザエさんの波平さんとフネさんの年齢は何歳だと思いますか?
「波平さんは仕事に行っているから、思ったより若いかも」と考えた方もいらっしゃるでしょう。
答えは・・・・
波平さん54歳、フネさん52歳です。
2人の年齢を聞いて、「私の方が若い!」と思われた方も多いはず。
サザエさんが始まった数十年前と比べ、年齢のイメージにズレが出てきていると感じませんか?
2015年6月、『日本老年学会』からそれを裏付けするような疫学データが出されました(表1)。
「高齢者の身体機能や知的能力は年々若返る傾向にあり、現在の高齢者は10〜20年前に比べて5〜10歳は若返っていると想定される。」という声明が発表されています(表1)。
この「年々若返る傾向」って言葉が嬉しいですね。
ちなみに、このデータの結果から考えると、波平さんは今だと60歳半あたりの設定になるのでしょうか。うん、感覚的に合っている感じがします。
そんな嬉しい疫学データがある一方、現在、日本では平均寿命と健康寿命(健康上の理由で日常生活が制限されない期間)の間には10年ほどの差があるというデータもあります(図1)。
図1:厚生労働省:www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pd
残念なことに人はずっと生きることはできず、また、ずっと健康でいることも難しいことです。多くの方はいつか病気になります。それを頭に入れておかないと、健康寿命を延ばそうという努力も、病気への予防も出来ません。また、いざ病気になったときに後々辛くなります。
10歳の若返りじゃ物足りない、もっともっと若返りを目指しましょう!
次回は、『性別によって違う、年齢を重ねる際に注意する病気』についてお伝えします。